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【水害・地震】災害時に車での避難は大丈夫?

2024/09/09
お役立ち情報

昨今、大雨・洪水や地震などの自然災害に関する被害、ニュースが増えていますよね。

特に今年は『線状降水帯』の発生が多く、洪水・土砂災害・交通機関の麻痺といった被害が連日報道されていました。

 

◼︎『線状降水帯』って?‥‥‥‥‥‥‥‥

ゲリラ豪雨とも呼ばれる強い大雨を降らせる「積乱雲」。

この積乱雲がいくつも連なって発生し、その場所を通過・停滞する事で警報級の大雨となるエリアを線状降水帯と呼びます。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

災害等でいざ避難するとなった場合、断然車移動の方が安全・且つ早急に逃げられる気がしませんか?

冠水箇所も「このくらいの水位なら車で行けるでしょ!」とそのまま突っ切りたくなると思います。

避難する際は「命を守る行動」を最優先としますが、車移動は本当に安全なのでしょうか?

車での避難に関して

率直に言うと、災害時に避難する際には『できるだけ徒歩で』逃げるのがいいそうです!

 

なぜかと言うと、車移動だと渋滞・事故などの二次災害発生救護の妨げになってしまう可能性があるからなんです。

また、悪天候の中では視界が遮られ、道を外しての転落事故や土砂崩れに巻き込まれることも・・・

実は災害時に命を落としてしまう原因の中には車での移動中・車内に避難中も挙げられるのです。

 

特に津波警報の際は「車の方が早く海から離れられて安全!」と思いがちになるので一気に交通渋滞が発生し、逃げ遅れてしまう可能性が非常に高くなります。

津波の速度はとても早いので、猛スピードで離れようとしてもあっという間に追いつかれてしまいます。

津波警報発令後は速やかに高台や指定の津波避難ビル・津波避難場所へ徒歩で避難する方が安全確保に繋がりやすくなります。

▶︎新潟市【津波避難ビル・津波避難場所一覧】

 

▶︎三条市【ガイドブック・ハザードマップなど】

 

▶︎燕市【洪水・土砂災害ハザードマップ】

 


車で逃げた方がいい場合もある

ただし、お年寄り・乳幼児、小さなお子様連れ・妊婦さん・怪我や疾患等で歩行が困難な方』車移動が必要な場合があります。

また、お住まい地域の地形や環境など状況によっては車移動の方が安全確保できることもあるので、ご家族と避難方法を相談したり、福祉施設等に災害時の対応方法を確認をしておくのがいいですね!

 

運転中に災害が起きたら?

⚠️【走行中の水害】冠水箇所には近寄らない・無理に侵入、走行しない

通勤途中や運転中に起きてしまった場合には、できるだけ冠水箇所を避ける事が一番です。

運転中は車なら安全・無敵な気がして冠水箇所を走行しがちですが・・・マフラーに水が入ってしまうとアウト!

エンジン故障に繋がり、動かなくなってしまいます。

 

水の勢いは思っている以上に速いので「まだ大丈夫」と思ってもあっという間に浸水・冠水して逃げられない!という事になりかねません。

無理に走行を続けず、近くの建物や高台に避難して、水が引くのを待ちましょう。

 

冠水時の車の対処法はこちらに詳細が載っていますのでぜひ参考にどうぞ!

▶︎【車が浸水・冠水した時の対処法】

万が一、車内に閉じ込められてしまった場合の脱出方法も案内しています。

 


 

⚠️【走行中の地震】車から離れるときにはキーはそのままで!

実は走行中に気付ける震度は4からなのだそう。

震度は0〜7までの段階があり、震度1はじっとしている時に「なんか揺れているかな?」と思うくらいのレベルですよね。

車の構造として、路面からの振動を吸収するサスペンションがついていることにより、わずかな揺れでは地震かそうでないかの判断がつきにくいという事も挙げられます。

 

◼︎揺れに気づいたら減速し、周囲の安全確認をしてハザードランプを点け、道路の左側によせてゆっくり停止さる。

市街地では建物・看板・信号機や歩行者も多く、大きな揺れだと転んだりものが倒れてきたりと危険も多くなります。

必ず周りを確認して、できるだけ近くに倒れそうなものがない場所に停止することが望ましいです。

山間部や沿岸部でも、土砂崩れや津波の恐れがありますので、できるだけ広い場所まで移動して停止してください。

 

◼︎揺れが収まるまでは車内で待機し、ラジオ・カーナビ・スマホ等で緊急地震速報・交通情報そして避難指示を確認してください。

 

◼︎緊急避難命令が出たら窓を閉め、ドアロックはせず車のキーはそのまま車内に残して避難してください。

なぜかと言うと、緊急車両が通る際に妨げとなってしまう位置に停止してい場合、移動させなければならないからです。

もしもキーがないorドアロックされていて車の移動ができない場合は、「災害対策基本法第76条の6第3項」により、車両の所有者の同意がなくても「車両その他の物件を破損することができる。」とあります。

そういった時間のロスで救助が遅れてしまう可能性もあるので、貴重品のみ所持してキーは置き、ドアはロックせず避難しましょう。

 

車は避難場所になる?

避難場所として自家用車を選ぶ方も多く、確かに他人に気を使わずに済みますし、いざとなったら運転して移動もできるという利便性もあります。

しかし、この場合に注意すべきなのが『エコノミークラス症候群』

水分・食事を十分に摂れない状況に加えて、車内の狭い空間に長時間同じ体勢でいる事から血行不良となり、血液が固まりやすくなります。

固まった血が肺に流れていくと静脈血栓塞栓症を発症し、命を落とす危険性が!

これがエコノミークラス症候群です。

 

◼︎やむを得ず、車を避難場所とする場合の注意点

・適度に姿勢を変え、足の体操やストレッチをする。

・水分をこまめに摂る。

・車外に出て運動をする。

・寝る時はできるだけ足を伸ばせるよう、シートをフラットな状態にする。

震災直後は物資が不足しており、食事や水分補給が満足にはできない状況が予測されます。

日頃から家庭でも防災セットを用意しておくと安心ですね!

 

車にも備えよう!車載用防災セット

家庭用の防災セットは準備している方も多いと思われますが、車はどうでしょうか?

車にも『車載用防災セット』があるので、ぜひ常備しておくことをオススメします。

 

☆車載用防災セットってどんな内容?☆

防災リュックや簡易トイレ・ウェットティッシュ・防災ランタン・救急セットなど、通常の防災セットに加えて、『緊急脱出用ハンマー』がついています。

『緊急脱出用ハンマー』は、万が一車内に取り残されてドアが開かず出られなくなった時に、このハンマーで窓を割って脱出するものです。

車内に常備しておくと安心な災害時アイテムですので、これだけでもあるといいですね。

 

 

今はネットでも多数のショップから車載用防災セットが販売されています。

内容は大体共通していますが、少しずつ違いがあるのでご自身の生活環境やお車に合わせて選ぶといいでしょう。

まとめ

災害が起きた時には、まずは落ち着いて状況を確認し、命を守る行動を取るようにしましょう。

焦って独断で行動してしまうと、かえって危険な目に遭ったり、周囲に迷惑をかけてしまうことになりかねません。

 

こちらに災害に関して様々な情報が載っていますのでぜひ活用してください。

▶︎新潟市【防災・災害】ページ

▶︎三条市 【防災・災害】ページ

▶︎燕市 【防災・災害】ページ

 

 


【愛車もメンテナンス!】

万が一、車での移動が必要になる事も想定して日頃から愛車のメンテナンスしておく事をオススメします!

ガソリン残量のチェックだけでなく、バッテリーやオイル、タイヤ、エンジン周りなどなど車には重要な役割を持っている機器がたくさんあります。

特に『法定12ヶ月点検』では「車が故障なく快適に走れる状態にあるかどうかを確認する」事を目的としており、義務となっています。

しっかり受けておく事で故障・不具合などを早期発見・早期修理できますし、いざという時にも安心ですよ。

 

◼︎『法定12ヶ月点検』に関しては▼こちら▼からどうぞ!

▶︎【次の点検までの1年間を安心に/法定12ヶ月点検】

 

災害時には不安を煽るような偽・誤情報も飛び交います。

怪しい情報に惑わされないよう落ち着いて、冷静な判断で周りの人と助け合い、安全を確保するようにしましょう。

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