今冬は記録的な暖冬少雪でした。
タイヤ交換のタイミングを逃してしまったり、スタッドレスタイヤに履き替えたものの雪がふらなかったりと、困った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
タイヤは消耗品ですので、走行の状態や環境で摩耗・劣化ししますし、何もしていなくても劣化は進んでいきます。
自動車を購入してからタイヤの状態を気にしていない方、タイヤ交換のタイミングで点検してもらっていた方、この機会に一度タイヤの状態をチェックしてみませんか。
今回は、タイヤを買い替えるタイミングと、タイヤの選び方・性能についてお話させていただきます。
タイヤの状態、どのくらいの頻度で気にしていますか?
タイヤの買い替えのタイミングと選び方・性能差
◆ タイヤを新しくするタイミングって?
タイヤの寿命は、製造年数からノーマルタイヤが4~5年・スタッドレスタイヤが3年程度と言われています。
期間だけでなく、車の利用頻度によっても変わってくるため、溝の深さやゴムの硬さ・ひび割れなどをチェックすることで、よりタイミングを正確に判断することができます。
特に注意すべきなのは、溝のとひび割れや傷です。気になるひび割れや傷は、お店でキチンとチェックしてもらうことをお勧めします。
溝の深さは、ノーマルタイヤは新品で8mm程度、スタッドレスタイヤ10mm程度ありますが、半分程度になったら要注意と考えておいたほうが良いでしょう。
タイヤの溝には、スリップサインという1.6mmの突起があり、溝の高さが同じ1.6mmになると、保安基準を満たせないため、車検の通らない整備不良車となります。
また、スタッドレスタイヤには、50%摩耗するとプラットフォームというサインがあり、凍結した路面などでの安全性が落ちる目安となっています。
◆ タイヤを選ぶときに注意すること
①タイヤのサイズを確認する
メーカーや車種によって、充分な性能を発揮させるタイヤのサイズや種類は異なります。
自分の愛車に適したタイヤを選ぶことが大切です。特にタイヤの外周はなるべく同じものを選ぶ必要があります。
タイヤのサイズは、側面に「155/65R14」のような形で記載されています。
「タイヤの幅/偏平率」とRの後ろの数字が、「タイヤの内径」となります。
②タイヤに求める性能を考える
タイヤには、乗り心地や安定性、オフロードや雪道などの悪路走行を想定したもの、性能を重視したものなどがあります。溝のパターン・偏平率・種類など、タイヤによって性能が異なるため、お店の人に相談してみるのもよいかと思います。
◆ タイヤ性能の違いについて
●溝のパターン
1周するタイプの溝、タイヤの中央から横に向かった溝、ブロック状になっているものがあり、それぞれ特徴が異なります。
・1周するタイプの溝は、安定した操縦ができ、騒音が少ない・横滑りがしにくい
・タイヤの中央から横に向かった溝は、駆動力や制動力に優れている
・ブロック状のパターンのタイヤは、雪路や泥ねい地など悪路での操縦性・安定性が高い
溝のパターンは路面状況やどのような走行をするかに合わせて、選ぶとよいでしょう。
●低燃費タイヤ
タイヤと燃費は大きく関係があります。
タイヤは常に車両の荷重によって負荷がかかり、地面と接地している場所は少し潰れた状態になります。接地面が増えると、タイヤ抵抗が強くなり燃費も悪くなります。
また、抵抗が強いほど路面がぬれている場合のグリップ力が高くなります。
本来抵抗力と安全性は両立が難しいものですが、最新の技術によって低燃費でグリップ力のある低燃費タイヤが作れるようになりました。
低燃費タイヤは空気圧が適正でないと本来の性能を発揮できないため、月に1度空気圧の点検を行うことをお勧めします。
●インチアップ
インチアップは、純正タイヤのホイールから、ホイールサイズを1~2インチ上げることを言います。
ホイールサイズを上げることで、タイヤが地面に設置する面積が増え操縦安定性・コーナリング・ブレーキング性能が向上します。しかし、乗り心地が硬くなったり、走行音が大きくなったりと快適性は落ちます。どちらを重視するかで判断しましょう。
タイヤもしっかりとメンテナンスをして安全運転を
自動車は少しでもメンテナンスを怠ると、大きな事故につながる乗り物です。
少しでも安全に運転できるよう、自分や同乗者、周りの人を危険な目に合わせないようにも、しっかりと自動車の状態をチェックしタイヤも含めて整備不良がないか、定期点検をするように心がけましょう。
また、タイヤは前輪後輪や左右で負荷のかかり方が異なります。4本とも同じように摩耗・劣化することはありません。
長時間同じ場所に同じタイヤをはかせるのではなく、場所をローテーションさせて長持ちさせましょう。
車検のコバックでは、タイヤの購入から交換・点検も行っています。気軽にご相談ください。