暖房が欠かせない季節がやってきて、石油ストーブの匂いを嗅ぐと冬を感じます。
布団、こたつから出たくない毎日・・・
猫と一緒に丸まっていたい・・・
ハムスターの集団にもぐり込みたい・・・
もういっそ冬眠したいとさえ思ってしまいます。
が、生きるために働かねばと、出勤のために愛車のエンジンをかけますが、エアコンの送風口から出てくる冷風に思わず『さっむ!!!』と言ってしまいませんか?

え〜・・・エアコンの設定も暖房になってるし設定温度も上げてあるのに・・・あったかい風がなかなか出てこない(◞‸◟)
この原因として考えられるのは、大きく分けて2つ。
1.そもそもがカーエアコンの温風はエンジンが温まらないと直ぐには出てこない
2.機器の故障など
カーエアコンの暖房の仕組み
【1.そもそもがカーエアコンの温風はエンジンが温まらないと直ぐには出てこない】
に関して、どのような構造でそうなっているのか?この辺りはちょっと難しいので、簡単にご説明します。
まずカーエアコンの暖房では、エンジンの熱を利用します。
エンジンが稼働していると熱が発生しますが、それを『冷却水』で冷やします。
その冷却水に風を当てて温風を作り出し、車内に温かい風を送っているんです。
冷房とは違い、暖房は不要な熱を利用して温風を作り出すとってもエコな方法なのでA/Cスイッチは必要ありませんし、必要以上に燃費もかからないのです。
ただ、温風を作る為の風は、外気を取り込んでしまうと冷た過ぎてなかなか暖まらないので、車内の空気を取り込むようにしましょう。
そしてエンジンの熱を利用するという事は、エンジンが温まるまでは温風にならないという事になります。
どおりで真冬の寒い朝、エンジンをかけて直ぐには温風が出てこない訳ですね。
故障かも!
【2.機器の故障など】
考えられる原因として以下のものが挙げられます。

①.サーモスタットの故障
カーエアコンの暖房は、エンジンの熱を利用しています。
エンジンを早く温める為に、冷却水が循環する通路を塞ぐ『サーモスタット』という弁(フタのようなもの)が付いています。
エンジンが適正温度にまで温まるとこの弁が開き、冷却水が循環してエンジンの余分な熱を冷やしていくのですが、サーモスタットが故障などで開きっぱなしになっているとエンジンがなかなか温まらず、温風を作り出す事が困難になります。
②.ヒーターブロアモーターの故障
暖房用に『ヒーターコア』という機器があり、この中をエンジンの熱で温まった冷却水が流れていくのですがここに『ヒーターブロアモーター』というファンで風を当てる事で温風を作り出しています。
このブロアモーターがうまく動かず、風を送れていない可能性があります。
③.冷却水が減っているor循環しない
冷却水が少なくなっていたり、漏れていたりする可能性があります。
また、冷却水でエンジンを冷やす装置である『ウォーターポンプ』や冷却水が循環する『ラジエーター』という機器の不具合などの可能性も。
自分で直せる?プロに任せる?修理にかかるおおよその金額は?
【サーモスタットの故障】
サーモスタットの交換をしましょう!サーモスタットはカー用品店でも販売されているので車に詳しい方はご自身でも交換が可能です。
しかし、サーモスタットは車種によって適合するものが異なりますし、しっかり取り付けないと更なる故障を招きかねませんので
こちらもプロにお任せするのがオススメです。
費用は部品代と工賃を含めて一般的に約10,000円~12,000円程となります。
【ヒーターブロアモーターの故障】
ブロアモーターの交換をしましょう。
こちらは車のエアコン機器の中にある為やはりプロにお任せがオススメです!
交換金額は車種によっても異なりますが、部品代や工賃含めて一般的に約40,000円前後となります。
【冷却水が循環しない】
単純に冷却水が減っていた場合には補充で済む場合もありますが、冷却水が漏れている場合は、ウォーターポンプ、ラジエーターコックの破損が考えられます。
プロに頼む場合のウォーターポンプの交換費用は、軽自動車ですと部品代や工賃を含めて約30,000円前後となりますが、車種によってはもっと高額となる場合もあります。
タイミングベルトも一緒に交換する場合は、工賃を含めて一般的に約60,000円〜となります。
ラジエーターコックは破損個所のみ修理や交換という可能性もあるので、その場合は費用を安く抑える事ができます。
メンテナンスでトラブル回避!
カーエアコンの不調原因は複数ありますが、日頃からの点検やメンテナンスで回避可能です。
外出先での故障トラブルや思わぬ出費を避け、楽しく快適なカーライフを過ごす為にも、こまめなメンテナンスを心掛ける事が大切ですね。

そうはいっても、もしもトラブルが発生した場合はコバックにお任せください!